代替的大陸

だいたいてきたいりく / alternative continent オルタナティブ・コンティネント

『弱いつながり』? バイラル系? ネイティブ広告? 旅。

Facebook。はじめて6カ月程になる。最初の頃は良い記事、悪い記事にかかわらず、すべて「いいね」で処理するクールさに痺れたものだ。

使いはじめて1カ月も経つとデジャブ感を覚えはじめる。ニュースフィードの内容がループしているのである。殆どは仕事に関連した話か、個人の話題や興味などたかが知れているため、必然的にループすることになる。おでんが煮詰まってしまってどうしようもない状態に近い。どろっどろっのダシにおでんの具が入っている感じ。それが今のFacebookだ。 これが東浩紀氏が言う「強いつながり」ってやつか。大人たちは強いつながりや自分でセーフテネットをつくるために、煮詰まったダシに、飛び込め、飛び込めと言う。それがバンジージャンプか支配からの卒業であるように。

そんなビューティフルドリーマーのようなFacebookにも、一服の清涼感が駆け抜ける時がある。フレンドやフレンド・オブ・フレンドの結婚報告である。「いいね」の連打と祝辞の嵐が過ぎ去ると、その後には、より一層の腐臭が漂っている。これはネットの中の腐海だ。

これからは腐海の中で生きることも必要と思い、虚ろな目でニュースフィードを見ていると、毛色の違う記事がシェアされてくる。「この世で最も素晴らしいサーフィン動画」とか。 TABI LABO というサイトだった。バイラルメディアってやつだ。この「強いつながり」の束縛から、藁をも掴む思いでクリックすると、いつの間にかコンテンツの中に巧妙に埋め込まれたネイティブ広告ってやつを読んでいる。なぜバイラル系なのか、なぜネイティブ広告なのかが分かる瞬間だ。

ただ、昔の広告と違って、このネイティブ広告ってやつは、内容がつくり込まれているので、素直に乗ってしまっても良いと思える。「強いつながり」と呼ばれるこの腐海から、たまに脱出できるのであれば。旅をやめてバックパックを置いてしまった身としては。

 

弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)

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