スイス・フランには少し前に大きな変動があったけども、スイス・フランと日本円は安全通過と呼ばれる。安全通貨(リスク・オフ通貨)の条件としては、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の資料によれば、次の4つである。
- 第一の条件は、日本円が「対外純資産国の通貨」であるということ
- 第二の条件は、日本円が「経常収支黒字国の通貨」であるということ
- 第三の条件は、日本円が「相対的低インフレ国」の通貨であるということ
- 第四の条件は、日本円が「戦争放棄国の通貨」であるということ
参考:http://www.sc.mufg.jp/report/ue_report/pdf/ue130702.pdf
第二の条件が弱含みつつあることと、安保法制が可決されれば、第四の条件も弱含むだろう。
つまり、長期的には安全通貨としては弱含みつつあると言えるだろう。そうして点も踏まえて、外国為替取引を見ていくこともできる。現在、ユーロがお買い得という話もあるが、オーストラリアやニュージーの値動きを見ていくと面白いだろう。オージーやニュージーは世界経済が波乱含みになると値動きは激しいんだけども、地政学的に準安全通貨的な位置づけでいいのではないかと個人的には考えている。いつ原油が上昇トレンドを描くかだ。中国の経済状況を考えると少し先になるんじゃないかと言われている。
リーマン・ショックでは豪ドルは50円台、ニュージーは49円台をつけたからね。レバレッジが2でも危ないぐらい。レバ3ならとんでるレベルだったんだね。
とりあえずロング。
2015年9月4日終値
ユーロ 132.704
豪ドル 82.247
NZドル 74.808
2015年9月8日23:40
ユーロ 134.105
豪ドル 83.846
NZドル 75.741
2015年9月9日22:50
ユーロ 134.994
豪ドル 85.381
NZドル 77.608
追記:北朝鮮の水爆実験でも円高に触れたのでしばらくは安全通貨なんだろう。地政学的にはありえない話なんだが。
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