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25年後のカンチの現実に日本中の中年が泣いた! / 「東京ラブストーリー ~After 25 years~」感想

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今週号のスピリッツに「東京ラブストーリー」の続編が読み切りで掲載されています。「東京ラブストーリー」と言えば「カンチ! 〇〇しよ!」で一世を風靡した伝説の漫画です。

「東京ラブストーリー」続編がスピリッツに、50歳になったカンチとリカが再会 - コミックナタリー

 

50歳になったリカとカンチ

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出典:ビックコミックスピリッツ

スピリッツの表紙です。後ろのおっさんがカンチです。手前のおばさんがリカです。

50歳になったカンチがリカと衝撃的再会! 初めて描かれる二人の”その後”ーー

 

「東京ラブストーリー ~After 25 years~」の感想

内容としては、ひじょうにいい話でした。作者の柴門ふみ氏の旦那は「島耕作」シリーズを書いている弘兼憲史氏です。「東京ラブストーリー」の続編は、弘兼憲史氏が描いている「人間交差点」や「黄昏流星群」に似たハートウォーミングなストーリーでした。

思っていたよりいい話だったので、実際に読んでみられることをおすすめします。

表紙の部分です。

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出典:ビックコミックスピリッツ

右側に「東京ラブストーリー」の概要がまとめてありまして、左側から始ります。

カンチの娘の結婚話から幕を開けます。引用によるネタバレはここまです。

 

かわりに、ここでは25年後のカンチの姿に触れてみたいと思います。50歳になったカンチは単身赴任中で、洗濯物を干したワンルームで、ワンカップ酒を飲みながら出来あいのものを食べています。これが現在のカンチです。

「島耕作」のように、ビシバシできるビジネスマンになってるのかなと思っていましたら、世間レベルで言うと、普通という感じです。

 

ただ、一世を風靡した主人公でしたので、そこから比べるともうひとつパッとしない未来でした。

カンチの未来はパッとしたものではなかった

再会したリカはカンチが教頭先生をしていることを知ります。

そして別れ際にダサリーマンになっていなかったことにエールを送ります。

 

カンチは転職に失敗していた

しかし実際は、カンチはダサリーマンになりかかっていたのでした。

 

内容では転職したけどうまくいかなかった過去が回想されます。

妻であるさとみがリサイクルショップでしのぎ数年間職を探してたそうです。そして民間人教頭の職を見つけました。三上に至っては奥さんが不倫しているそうです。

もう少し漫画らしい夢があってもよさそうなところですが、極めて現実に近い内容になっています。リカの方の25年は、わりとそれらしい展開になっています。

 

輝かしい青春との乖離を現実と呼ぶのだろうか

カンチは、この世知辛い世の中ではかなり恵まれた立場だとは思いますが、読者目線で読みますと、あの輝かしい青春との乖離が激しくて泣ける展開になっているのではないでしょうか。

感想としては読んで良かったと思います。漫画を読んで変なんですが「これが現実なんだよ」と言いたい気分です。ディテールについては。

ストーリーについては全然触れていませんので、実際に読んでみられると、ここで小出しにしたカンチやリカの印象が大きく変わるかもしれません。 

そういうストーリーです。 

 

「東京ラブストーリー 続編」掲載雑誌
週刊ビッグコミックスピリッツ 2016年9号 [雑誌]

週刊ビッグコミックスピリッツ 2016年9号 [雑誌]

  • 作者: 週刊ビッグコミックスピリッツ編集部,丹羽庭,高田サンコ,中原裕,こざき亜衣,高橋のぼる,高橋しん,阿部潤,カレー沢薫,和田竜,吉田史朗,青野春秋,花沢健吾,高尾じんぐ,のりつけ雅春,ジョージ朝倉,吉田戦車,ゆうきまさみ,片山ユキヲ,若杉公徳,ねむようこ,福田幸江,吉城モカ,川島良彰(コーヒーハンター),小田扉,吉田貴司,高良百,手原和憲,原克玄,せきやてつじ,ホイチョイ・プロダクションズ
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