横浜のマンション傾斜で注目を浴びている地盤の確認調査。
横浜のマンションの土地はもともと田んぼで非常に弱い地盤だったそうです。
土地住居の購入においては、地盤だけでなく土地の過去の履歴や液状化や浸水リスクについてもおさえておくことが大事です。
まずは、ネットで地盤が簡単に分ると最近話題の地盤カルテの紹介から。
1.地盤カルテ
地盤カルテは、地盤ネットという会社のネットサービス。
調べたい土地を入力すれば、地盤の状態が診断結果となって表示されます。メールでも診断結果のPDFが届きます。
調べたい土地の「改良工事率」、「浸水リスク」、「地震による揺れやすさ」、「土砂災害危険リスク」、「液状化リスク」について、5段階の点数表示して、危険度をチャート化して示す内容です。
これが実際に調べた調査結果です。大阪駅のあたりです。
レーダーチャートの真中にRISKY(リスキー)と書かれた赤いエリアがありますが、ここに対象敷地の評価である赤線はかかっていませんので、直観的に概ね大丈夫な敷地であることがわかります。65点です。
もうひとつ見てみましょう。
某地方都市の駅前の敷地です。今度は50点になりました。何がいけないのでしょう。
真ん中のリスキーのエリアに赤線がかかっています。浸水と地震による揺れがリスキーです。実際に別の調査で調べますと、この敷地は河川の氾濫で0.5m~2mの浸水リスクが指摘されている敷地でした。
これ以上の詳しい内容が知りたい場合や新浦安などで問題になった液状化を調べたい場合は「地盤安心住宅+(プラス)」という商品もあります。
また、この会社では地図上から地盤に関する情報がわかる地盤安心マップというサービスがあります。
2.地盤安心マップ
地図を操作しますので直観的で分りやすいです。
また液状化等のこうした地盤情報は各都道府県もハザードマップとして提供していますので、そこからも確認することができます。事前の調べでは、各自治体の情報や地盤調査会社が持っている地質調査資料(ボーリング)を聞いたりします。
大きな建物の設計時には、設計前に地質調査(ボーリング)を行います。
3.各自治体が提供する液状化ハザードマップ
提供していない自治体もあります。そういう意味では地盤安心マップが見やすいです。
【青森県】
【岩手県】
http://www2.pref.iwate.jp/~hp010801/tsunami/yosokuzu/houkokusyo.pdf
【宮城県】
第三次地震被害想定調査概要/液状化危険度判定 - 宮城県公式ウェブサイト
【秋田県】
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1377750769093/files/05_ekijyouka.pdf
【福島県】
http://www.bousai.go.jp/taisaku/chuogyoumukeizoku/pdf/07_fukushima.pdf
【群馬県】
http://www.pref.gunma.jp/contents/000199003.pdf
【東京都】
【千葉県】
【福井県】
【山梨県】
【愛知県】
【鳥取県】
【山口県】
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cmsdata/0/d/9/0d9a544f812c4ff21db44e73bd093a9d.pdf
【愛媛県】
http://www.pref.ehime.jp/bosai/higaisoutei/documents/5dai3hen-ekijoka-dosyasaigai.pdf
【福岡県】
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/life/69065_17480122_misc.pdf
【佐賀県】
https://www.pref.saga.lg.jp/web/var/rev0/0050/0816/taishinkeikaku-1.pdf
【長崎県】
http://www.pref.nagasaki.jp/sb/preparation/001/assessment/pdf/nagasaki_pref_seismo_assessment.pdf
【鹿児島県】
気になる方は一度調べておくといいかもしれませんね。
4.参考図書
専門家に聞くのが確実ですが、自分でハザードマップを読めるようになるのも、自己防衛的に大事なことになるかもしれません。