6月23日英国国民投票の結果を占う世論調査等のリンクです。
英国はユーロに残留するのでしょうか。それとも離脱するのでしょうか。
そして、ポンド円はどうなってしまうのでしょうか。最新の情報を交えながら随時更新中。
ポンド円、ユーロ円等の参考に、ネットで調べた情報のため精度低めです。正確には、公表された世論発表スケジュールがないという問題があり、予想外の結果にあわてて反応するという状態が続いているのではないかと思います。
1.ブレグジット世論調査発表スケジュール
6月10日(金)
ORB(調査数2000、結果:残留45/離脱55)
・離脱派が10%リードとなりポンドに衝撃を与える。オンライン調査。
6月11日(土)
Opinium(調査数-、結果:残留44/離脱42)
YouGov (調査数-、結果:残留42/離脱43)
・調査媒体によって違う結果、ORBほどのインパクトはないと言えます。
6月12日(日)
Opinium(調査数-、結果:残留33/離脱52)
・19%リードの見立てでロンドンっ子、アナリストも衝撃。あんまり日本では流していないみたいでしたね。12日、13日の世論を受けてオッズは1%離脱派が増加。
(最新世論では離脱派が巨大リード:Jun 12, 22:50 GMTの記事、日本時間13日7時50分の記事)
New poll from Opinium shows a huge lead for Brexit
・この記事は離脱派グループによって依頼された内容であるという話もあり、少し加味して考えてもいいかと思いますが、マーケットは反応しています。
・残留派としては、近々の調査がオンラインばかりだったので、残留の傾向が強い電話調査に期待していたところだと思いますが、個人的な見立てでは、アメリカで事件があったりしたので、電話調査に何らかの影響を与えるのではないかとみています。難しいところですが。
・オッズのベットフェアで残留派が14%下落したのも衝撃を与えました。残留64%です。
6月13日(月)
ICM電話(調査数1000、残留45/離脱50/保留5)
ICMオンライン(調査数2001、残留44/離脱49/保留7)
・ICMの結果が発表時間になっても発表されずマーケットは混乱しました。発表されないところに何種類かの噂が流れ、残留が優勢という噂にマーケットは反応し、ショートポジションが大きく買い戻されました。
・実はここに書いた結果は実は間違っていて、かなりややこしい事態だったのですが、次のブログにまとめてありました。最後には発表媒体までが誤報するという極度に疲れるものであり、ブレグジッド世論実況アカウントを絶滅させる効果は十分にあったのではないかと思います。
ツイッターランドを舞台にしたGBP狂騒曲 (2016.6.13)
・アメリカの事件が影響しているのか、電話調査でも残留が優勢となっているのが注意点です。
・この結果を受けて、マーケットはようやく本格的にリスクオフに動きはじめたという感じではないでしょうか。理由としては、オッズでは依然として残留が優勢なのと、アナリストがなかなか離脱が優勢であるとは認めたくないという主観が入ってしまっており、それがマーケット全般にも影響しているのではないかと思います。そうした見方に経てば、現在でも50-50の可能性というのが全体的なコンセサスです。
YouGov (調査数1905、結果:残留39/離脱46)
・ユー ガブでも離脱がポイントを増やしています。二日間で1ポイントリードから5ポイントリードまで差が開いています。
・フィナンシャルタイムズのトラッカーでも離脱派が残留派を逆転したことは留意点です。
0613/20:43(NYタイム)のオッズ
プリディクトワイズ
残留63%:離脱37%
ベットフェア
残留62%:離脱38%
・ベットフェアは前日から2%残留が減少しています。
6月14日(火)
ベットフェア(日本時間1542)残留59%:離脱41%
ベットフェア(日本時間1635)残留58%:離脱42%
・1時間に1ポイント程度変動中、ほぼ円買いとシンクロ中。
ベットフェア(日本時間2437)残留60%:離脱40%
・2%ほど残留派の巻き返し
FT(日本時間2454)残留44%:離脱47%
Opinium(2ポイント残留派増加)
TNS(調査数-、結果:残留40/離脱47)
・Opiniumは残留が巻き返したみたいですけど最新のTNSの影響が強いみたいですね。
ComRes(調査数-、結果:残留46/離脱45/未決9)
・コムレスは残留が1ポイントリードですが、前回5月19日は残留52、離脱41、未決7の結果もあわせて考えたいところ。
・コムレスの結果が残留派1%のリードなので残留派は起死回生を期待したいところ。個人的にはショートポジションを持ったままだが、残留派がややリードというのが実際のところではないかと思う。それでも危機感を持つのは十分と判断されるだろう。
・コムレスの離脱派の伸びは明確だけど、近々の伸びは鈍化しているので、相場は外部要因のバイアスがかかってくるところ。FMOC、日銀イベント前を狙った買い仕掛けが入りやすい局面と言えます。
BMG(調査数-、結果:残留41/離脱45)
・ブルームバーグによると確定された情報ではない模様。
Ipsos MORI(調査数1002、前回5/16:残留48/離脱35)
・発表はなかったみたいですね。予想外の発表があったりして、ICMでの混乱でも分かるようになかなか世論発表についても正確にスケジュールを抑えることはできないような感じです。
6月15日(水)
ベットフェア(日本時間1023)残留60%:離脱40%
プリディクトワイズ(日本時間1023)残留61%:離脱39%
FT(日本時間1023)残留44%:離脱47%
・ベットフェア、FTともに変わらず。プリディクトワイズは2日前より離脱が2ポイント上昇。
ベットフェア(日本時間1622)残留63%:離脱37%
ベットフェア(日本時間1623)残留64%:離脱36%
・オズボーン財務相のブレグジットならば予算カット、増税の講演が予定されており、残留派が4ポイントアップ。変動中。この報道を受けてか欧州株が上昇してはじまる。
ベットフェア(日本時間1652)残留63%:離脱37%
・1ポイント離脱派が戻す。7日の残留派は78%。週明けには55%まで低下する場面もあったとか(ロイター)。
・ベットフェア(日本時間1936)残留64%:離脱36%
BMG(調査数1518、前回3/29:残留41/離脱45)
6月16日(木)
ベットフェア(日本時間1044)残留65%:離脱35%
・残留派が1ポイントアップ。近々の世論の結果にもかかわらず残留派の底堅さが現地ウォッチャーに注視(疑問視?)されている。FTは変わらず。
オッズが残留が巻き返しを図りつつある状況で、次の2つの世論調査が注目を浴びています。世論調査発表スケジュールについては、昨日のICMのようにロンドンっ子もよくわからないようです。ロンドンタイムで12時30分の発表が予定されています。
ベットフェア(日本時間1836)残留60%:離脱40%
・オッズが朝から5ポイント離脱に傾き中。投機家もベア含み
Ipsos MORI電話(調査数1257、結果:残留43/離脱49)
Survation電話(調査数1104、結果:残留42/離脱45)
・この結果を受けて、急激なリスクオフが進行。ユーロ円115円台、ポンド円145円台まで進行。ほぼ離脱が決まりの流れでありましたが、ロンドン時間午後に残留派議員が襲撃される事件が発生し、流れが中断。オッズは残留有利へ傾き、ショートポジションにも買い戻しが入りました。
・残留派のオッズは65:35まで回復。今日1日の動きとして、65:35 → 60:40 → 65:35 これが相場の大きな動きとなっていたように思いました。
6月17日(金)
ベットフェア(日本時間1030)残留64%:離脱36%
FT(日本時間1030)残留43%:離脱48%
・オッズは事件直後より残留派を1ポイント戻し、FTは昨日よりも残留を1ポイント減少させています。事件を受けて、来週は両派とも熱狂したキャンペーンは控えることになるだろうと伝えています。
ベットフェア(日本時間1811)残留66%:離脱34%
・残留が日本時間午前より2ポイント増。FTは変わらず。
ベットフェア(日本時間1916)残留67%:離脱35%
ベットフェア(日本時間2526)残留63%:離脱37%
・ベットフェアの残留が急落。原因が分からずロンドンっ子も困惑。相場的にはこの時間帯がポイントだったのではないだろうか。日本時間26時前後、ダウ下落を横目にポンドに買い戻しが入る。事件前の調査ではあるが、次のサーベイ・モンキーの結果を受けてのことだったかもしれない。
Survey Monkey(調査数-、結果:残留48/離脱48)
Poll: British Voters Split on Brexit But Think EU Exit Vote Will Fail - NBC News
・事件前の調査ではあるが、事件後流された世論調査として注目を浴びたのではないかと思う。
BMGオンライン(調査数-、結果:残留44.5/離脱55.5)
BMG電話(調査数-、結果:残留53.3/離脱46.7)
・事件前の調査ではあるが事件のため公表が遅れた。
ベットフェア(日本時間未明)残留66%:離脱34%
・この結果を受けて、ベットフェアが3ポイント回復。
6月18日(土)
ベットフェア(日本時間1623)残留65%:離脱35%
・残留が1ポイントほどダウン。FTトラッカー変らず。
Survation電話(調査数-、結果:残留48.4/離脱51.6)
YouGovオンライン(調査数-、結果:残留49/離脱51)
・事件前の調査。
6 月19日(日)
Opiniumオンライン(調査数-、結果:残留50.2/離脱49.8)
YouGovオンライン(調査数-、結果:残留50.2/離脱49.8)
Survation電話(調査数-、結果:残留52/離脱48)
・事件後の調査、残留派が優勢となる。日本語のニュースでも詳細を含めたリアルタイムな情報が流れるので、このエントリーもそろそろ終了に近づいたのではないかと思う。
ベットフェア(日本時間0230)残留66%:離脱34%
ベットフェア(日本時間1230)残留70%:離脱30%
ベットフェア(日本時間1530)残留71%:離脱29%
ベットフェア(日本時間1730)残留73%:離脱27%
ベットフェア(日本時間2230)残留69%:離脱31%
・日本時間10時頃、残留派が4ポイント起きたのは、サッカーのユーロ選手権をターゲットにしたテロ計画が発覚し容疑者がとらえらたニュースによるものではないかと推測される。
・両派ともキャンペーン再開。
6月20日(月)
ベットフェア(日本時間0834)残留71%:離脱29%
ベットフェア(日本時間1413)残留72%:離脱28%
・残留派上昇。個人的な見方では、オッズの人数的に67%が離脱にかけているデータもあり、大口は残留に賭けている傾向がある。オッズデータはそのぶん割引いて判断材料としている。つまり個人的には67%を超えると残留派が有利と推測している。
6月21日(火)
ORB電話(調査数-、結果:残留53/離脱46/保留2)
・調査機関が示されていないデータ。本日の上げ相場を先導。このデータをめぐっては解釈が難しいところもある。事件直後の電話のため残留に傾きやすいのではないかと思う。(ORB電話の前回は残留52.7、離脱47.3だったというツイートもある。)
YouGovオンライン(調査数1652、結果:残留42/離脱44/保留13)
・このデータがイレギュラーなのか離脱が2ポイントリードした結果。残留が優勢とは言いつつ実際は50−50の状況ではないだろうか。次以降の調査で傾向ははっきりするだろう。このデータが正確であった場合、ロングポジションを持ち続けるのは得策ではないので8割程度外した。
ベットフェア(日本時間1848)残留76%:離脱24%
ベットフェア(日本時間1902)残留77%:離脱23%
・残留が離脱の3倍を超えている。数字だけ見ると結果は出ている。しかし、オッズは事件以後、大口が残留に賭ける傾向が強いため人数比が反映されず、個人的には参考にするのは難しいところがあるのではないかと思う。あくまで個人的な見方ではあるが。
離脱ないとギャンブラー、英国民投票の賭けは勝負ついたも同然か - Bloomberg
・これはしょうがないことなのだが、残留目線のニュースが多く、離脱目線の記事が少ないことが気になる。
Survation(調査数1003、結果:残留45/離脱44)
・日本時間21時30分発表。残留派と離脱派が拮抗しているのは確実との見方がされる。
Survation(調査数1013、結果:残留45/離脱44)
・フィールドの調査ではあるがサーベイモンキーでも残留が1ポイントリードしている。
ベットフェア(日本時間1202)残留75%:離脱25%
・オッズは77パーセントでピークを打ったような感じもする。FTのトラッカーで1%離脱派がリード。
6月22日(水)
・Opiniumがロンドンタイム午後予定。
・ラストのYouGovとComRes電話。ロンドンタイム夜発表予定(日本時間翌日早朝)。
・個人的な注目点としては、ボリス・ジョンソン氏の討論会での”木曜はわれわれのインディペンデンスデイとなるだろう”のスピーチがあった後での反応を見てみたい。1〜2パーセント動かす力があったのではないかと思う。
・FTトラッカーが離脱派が1%リードしたままなので残留派にざわめき。今後は当日の投票率に関心が及ぶだろう。若者のユーロ2016への関心も気になるところ。
日本時間深夜から早朝にかけて発表された世論調査。結果を受けて為替市場は乱高下した。
TNSオンライン(調査数2320、結果:残留41/離脱43/保留11)
Opiniumオンライン(調査数3000、結果:残留44/離脱45/保留11)
・日本時間24:30発表。FTトラッカーやJPモルガンの見立てに近い内容と思えた。
ComRes電話(調査数1032、結果:残留48/離脱42/保留11)
・残留の大量リードにマーケットどよめく。一般に電話では残留に有利な傾向はあるが差がつきすぎている。
YouGov(調査数3766、結果:残留51/離脱49/保留0)
・調査数3766人の調査。保留数0なのが特徴。残留がやや有利であるが当日の投票率や離脱派の草の根運動を考えると、当日結果が出るまではどちらが勝つか分からないと言えるのではないだろうか。個人的な見方ではあるが。
・マーケット的にはやや残留をおり込み新たな積極的なポジションは控えられている。しかしこれだけ残留派と離脱派が拮抗してしまうと、ユーロ圏の新たな火種となり、ユーロ圏のリスク要因となったことは確定したと思う。
・キャメロン首相がやってしまったことではあるが、こうした国の分裂を招く国民投票は避けられなかったのだろうか。議会は国民の代表なのだから。
ベットフェア(日本時間1036)残留77%:離脱23%
・ベットフェア的には残留に掛け金が集まり続けている。
ベットフェア(日本時間1856)残留85%:離脱15%
・ベットフェアのオッズが急上昇。相場は一気にリスクオンへ。投票から4時間しか経っていないので変な感じもする。ロンドンは投票率に影響する雨。
6月23日(木)
・ラストのIpsos MORI。ロンドンタイム午前。
Ipsos MORI電話(調査数ー、結果:残留52/離脱48)
・4ポイント残留派がリード。投票終了後にも発表される調査があるようです。ポンド円は156.5円ぐらいでもんでいますので、今後は実際の投票状況や開票状況がマーケット的には注視されることになるでしょう。
・マーケット的には投票や開票が終わる前に結果が出てしまったみたいな感じですが、実際の結果はどうなるのでしょうか。とりあえず更新はこれで終了。何かあれば追記します。
ベットフェア(日本時間1925)残留86%:離脱14%
(追記)結果は離脱。開票中、ベットフェアの倍率がいきなりだったか残留0%になるのが印象的だった。
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2.これまでの世論調査まとめ
フィナンシャルタイムズ・ブレグジット・トラッカー
・6月13日(残留45%:離脱47%)
・6月20日(残留44%:離脱44%)0620:1914
・6月21日(残留44%:離脱44%)0621:1900
・6月21日(残留44%:離脱45%)0622:1217
・6月22日(残留47%:離脱45%)0623:0959
FTトラッカーでついに残留派が逆転。
BBCのトラッカー
EU referendum poll tracker - BBC News
エコノミスト・ブレグジット・トラッカー
Britain’s EU referendum: The Economist’s “Brexit” poll-tracker | The Economist
ブルームバーグ・ブレグジット・トラッカー
特集サイト
EU Referendum Poll of Polls – What UK Thinks: EU
3.発表媒体リンク
ICM
ICM Unlimited | Polling Archive
Opinium
ComRes
4.その他参考リンク
投票日、日本時間との関係スケジュール
6月23日の英EU離脱の是非を問う国民投票に向けて|マーケット情報
ロイターによる当日スケジュール
〔情報BOX〕英国民投票23日、結果判明までの流れ | ロイター
プレディクトワイズ
http://predictwise.com/politics/uk-politics
ベットフェア